身をすつるすつる心をすてつればおもひなき世にすみ染の袖 一遍
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宗教家の歌には、どくとくの無常観と言うか諦観というか「しみじみ」があっていいですね。和歌の世界ではこの「しみじみ」が感じられないものでなければ十分ではないのですね。
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崇徳院しのぶ岡に立ちつくす西行もみた瀬戸内の海 あきオジ
(風景として感動したのものの一つは、瀬戸大橋が夕暮れ時に渡るときの瀬戸内海があります。きっと、西行も眺めたであろう風景ですが、実に美しいですね。崇徳院の無念さ、望郷の思い、そして西行の思いは美しい景色を見ているだけではなかったのですね。)