雲海に朝の光漏れ出して木々はざわめく青春の旅 あきオジ
(ときには、あれこれのことも思い出したいのですが、思いだすことは苦手で、ついでに苦い思い出さえも思い出してしまうので、そのようにはしないのです。まあ、そんなことで試みたいのですが、ただ作っただけですね。その日の歌が一番であるようです。)
余所みて折らで過ぎし女郎花なをむつましみ露にぬるとも 実朝
秋風はいたくな吹そ我宿のもとあらの小萩ちらまくも惜し 実朝
(品格があり、堂々としている。二十代の若さだとは想像できない立派さですね。将軍職についた自負心とか気概がそうさせたのでしょうか。技巧的にはどうなのか分かりませんが、読んで風景がすっと入ってくるし、凛とした表現が腰砕けにならないところがいいですね。最も、私は弱さをさらけ出したり、腰砕けになって逃げ出してしまうような歌の方が好きなのですがね。)