立川の祭の太鼓叩く女性
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津の国の難波の春は夢なれや葦の枯葉に風わたるなり 西行
(心象風景を重ねているのだなどと言われるとここでまた、困ってしまいますが、そのまま、風景を詠んでいるとします。そのうち自分の思いと重なって、見えてくるかもしれません。この歌の「風わたる」という表現が西行らしいというか、万葉の時代からあったのか、それとも、新古今の時代の人の表現なのかなと思いました。さりげなくて美しいですね。)
おしなべて花のさかりになりにけり 山の端ごとにかかる白雲 西行
(あれこれ解釈はあるのでしょうが、花がいっぱい咲いています。「白雲」とは花のことですから、全山花がいっぱいだという表現がおおらかでいいですね。あれこれの難しい解釈は専門家におまかせして、ここまでおおらかに表現できる西行に拍手。そんな気分ですね。「おしなべて」いい言葉ですね。)
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悪意なき言葉なれど棘となるなかなかぬけずずきずき痛い
老人を演じるように気がまえて出けてみたが鍵かけわすれ
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自分は自分
あなたはあなた
そうは言っても
それほど強くはない。
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