菜の花は過ぎし日の記憶と重なるのですね。
ですから、菜の花畑には、人が吸い寄せられるのです。
それにしても、決していい香りでもない菜の花に吸い寄せられるのでしょうか。
私も静岡県の伊豆を流れる狩野川の土手に咲いていた菜の花の記憶があります。
広大な土地に敷きつめたような花ではなく
どこかで棄てられた若芽が育った。
そんな気配がある花でした。
その黄色が周囲を驚かせるような黄色でした。
それが記憶の始まりです。
このころ知った黄色と言えば
ゴッホの向日葵の黄色
竹久夢二の月見草の黄色なのです。
それが私の記憶される黄色だったのですね。
そんな気がします。
そんな色ってありませんか。
昭和記念公園の菜の花
お年寄りも嬉しそうですね。